接待は難しい


こんにちは。



はな ざます。




こほん、おほほ、教育ママわんこ〜




ちょっと気取っちゃったりして・・・

深い意味はありません。悪しからず。



なんてふざけていたら、例のオバサンがまたもや

横から文句を言って来ますよ。

上海の記事をまだ書きたいとか、ごちゃごちゃと・・・

もう無駄なエネルギー使うのもいやなので、好きなようにさせますね。

すみません。読んでやってくださいな。



上海3日目、この日も晴天。

ほんとに今回はお天気に恵まれました。


で・・・ふたりは地下鉄2号線に乗って、まずは外灘までのリベンジへ。


去年、本降りの雨の中でも大賑わいだった一大観光地だけに

地下鉄のエントランスを一歩出たとたん



やはりたくさんの人・人・人が河岸(バンド)を目指してぞろぞろ・・・



人さえいなけりゃ、5分もかからないと思われる距離をじりじり進み


じゃじゃ〜ん!




パノラマで撮ってみたそうです〜。


お馴染みのTHE・SHANGHAI!!


もう一丁!




同じ景色でも、お天気が良いだけで7割増しくらい映えますね。




つい、いい気になって、オバサンもパチリ。



人出そのものは同じようなものでしょうが、傘がないせいか

なんだか広々と感じられたみたいです。



辺りを少しぶらぶらした後、地下鉄の駅に戻る途中

通り沿いに建つ有名老舗ホテルのカフェに入った模様。


「ああ、コーヒー飲みたい、休みたいわ」
「何もここで飲まなくても」
「もう、せっかく来たって言うのに、コーヒーも飲ませてもらえないの?」
「別に、いいけど・・・」
「ちゃんと接待するとか言ってなかったっけ?」
「わかった、わかった・・・」

ほとんど脅しですよ。

怖いですね、オバサンって。(お父さん、がんばれ!)



店内には、白人熟年カップルがちらほらいるだけ、ガラガラ。

高いですもん。バカ高い。

確か、カフェラテ一杯80元(1300円くらい)



これがそのカフェラテ・・・なんか完成度低くありません?




内心 「たっか〜い」と呟いていた emihana の心の声

私にはちゃんと聞こえましたからね。



ちなみに「化粧室はどこですか?」と聞いたemihana に

お姉さんは一枚のカードキーを手渡しました。

そのカードキーを使わないことには、ホテル内の化粧室には入れないんですって。

確かにそうでもしないと、表を歩く観光客がわんさか入って来て

トイレを荒らし回るに違いないです。残念ながら。

現に、お土産の袋を山ほどぶら下げた観光客のオバサンたちが

回転扉に四苦八苦しつつホテル内に入って来ては

引き返して行ってました。


五つ星のホテルなんかだと、朝食の際、ダイニングを分けてるところも

あるらしいです。(中国の人と外国の人と)


日本にいて、そういう話を耳にすると、差別じゃないの?とか

そんなのありなの?・・・と思う方も多いかもしれませんが

いいも悪いもなく、そうしないと色々上手く行かないんだと思います。

人も多いですしねぇ、お行儀の方もねぇ・・・まぁ・・・

現実的な方法なんでしょうね、とりあえず。



コスパの悪い(豪華化粧室使用料込みなら仕方ない)カフェラテを飲んで店を後にし


来た時とは逆方向の地下鉄に乗ること10数分。



やって来たのは「新天地」



1920〜30年代に建てられたモダンな雰囲気の 「石庫門住宅」 を修復し

旧フランス租界の街並を再現したのが 「新天地」。

モダン上海のニューカルチャーのランドマークなような地域だと

ガイドブックにはありましたが・・・


見たところ、別に普通の新しいショッピングモールなんですけども。


ちょっと歩きまわっただけで、またもオバサンぶつくさ・・・

「どこが新天地なの?・・・新しいビルしかないじゃん」
「う〜ん・・・わからん」
「わからんって・・・」
「だって、来たことないし」
「・・・・・」


殺気を感じたお父さん、スマホを使って調べだします。



「・・・だいたい、今頃調べてるって・・・」

そして、案の定

「・・・わかんない!」


「・・・とにかく、反対側に行ってみようか・・・」

力なく言って、emihana は立ち上がりました。


あれ?それだけ?

いつもなら、もっとヒートアップしそうなもんですけどね。

前日の16000歩が効いてるんでしょうか?

やや弱っていたのかもしれません。



反対側の通りを少し歩いてみますと・・・



こんな風な古い家並みが現れました。






確かに1920〜30年代に建ったと思しき家々。

それぞれ欧風スタイルでとても凝った造りのようです。

凝ってるんです、でも・・・いかんせん傷み放題。

もったいないですね。もうちょっと見栄え良く直せばいいのに。

人家らしいので、生活感丸出しですし。



そんなことを話しながら、もう少し進むと

お目当ての「新天地」らしき通りが見えて来ました。



こちらは古い家々をそれなりに改築したお店が両側に連なっていて



オシャレではありますが、たとえば裏原宿(よく知らないけど)とか

表参道なんかと比べたら、果たしてこれをオシャレと言っていいんだろうか

と首を傾げたくなるような、その程度のオシャレさ加減に思えると

偏屈 emihana はバッサリ。容赦ありません。

素直さなど欠片も持ち合わせてはいないようです。




ものすごく人がたかっていたお店。(電球泡という店名)



どうやら名物のドリンクを売ってるらしいのですが

いかんせん、人が多過ぎて近づけず。どんな飲み物かは不明だそうです。




それからこの界隈には、大陸では珍しい

キリスト教の教会もありましたが



辺りの喧騒が嘘のようにひっそり静まり返っていましたよ。





やがて、こんな看板を見付けました。




昔々(大雑把すぎ)韓国の臨時政府が置かれていた場所らしいです。


「入ってみる?」

「入ってみようか」

ふたりは細い路地におずおずと足を踏み入れます。










入り組んだ狭い路地裏には、いまだに住民が暮らしているんですね。


何となく人の家の敷地に無断で入ってしまった気分で

居心地が良くなかったらしいお父さんと emihana でしたが



ずらり並んで干された、ちっちゃな満艦飾のおパンツを目にしては



すごすごと引き返して行くしかありませんでした。




それからまた地下鉄に乗ってマンション近くまで戻り


T屋の中で、前も入ったお蕎麦屋さんで昼食を済ませ



少し買い物をして帰宅。


一応、夜もどこかに食べに行く・・・つもりだったみたいですが


「もう歩きたくない」


emihana の鶴の一声で、この日の夜も日本の缶詰ソース(賞味期限切れ)

をかけたパスタをふたりしてずるずる啜る羽目になったとか。




3日目の歩数。



11159歩! 7.3キロ走破!


そりゃまぁ、日頃ちんたら暮らしてる怠け者オバサンとしたら


よく歩いたかもね。




そしてこの翌日、4日目もまた、特に目的らしい目的もないまま

買い物だ、用足しだと歩き回り・・・途中で半ギレオバサンとお父さんが

険悪なムードになりかけたりもして・・・


その結果・・・



見てください。



14044歩。9・9キロ!!




「あのね、私は足を鍛えに上海くんだりまで来たわけじゃないのよっ!」


emihana の心の叫び、わからなくはないけど・・・

お父さんだって、普段ひとりでバリバリ観光したり

新しい場所を開拓するってタイプでもないし

って言うか、そもそも遊びに来てるわけでもないから

接待すると言っても、限界あるよね〜と

中立の立場の私としては思いましたよ。



なんだかんだ文句を言いつつも、お天気にも助けられ

ヘタレemihana の上海滞在は滞りなく(?)終わったのでした。




・総歩数 41491歩

・総距離 28.6キロ

・emihana の感想 「こんなの接待じゃない」

・お父さんの感想 「接待なんかするんじゃなかった」




あ、これ、3日目の昼、中国人率90%の日本食店で食べたオム焼きそばなんですけど




お父さんはこの店で付け合わせに出て来た、貝ヒモの何かしたやつで

ひどくお腹を壊し、emihana が帰国した後も数日、苦しんだそうです。

emihana はその付け合わせには偶然箸を付けなかったので無事でした。



そう言うとこも、悪運強いんだから、誰かさん・・・

そして、気の毒なお父さん。




私だって、昔は歩いたもんです。