emihana 上海に立つ その2

こんにちは。 emihana です。



二日目の朝、なんとなく怪しい雲行き。気温はほどほど。


案内役Y氏が9時半にマンションの下まで迎えに来てくださり

ご自分の会社のドライバーさんL氏の運転で出発。

途中で同じく会社の若い女性S嬢を乗せると、一路向かったのは

「豫園」地区。


ここは上海における一大文化的観光スポットで


古い街並みを再現しています。



この建物は有名な貴金属店。



婚礼の際に身に着ける伝統的な金の装飾などを売っているようです。



道路に面して露台が張られたこの様式は当時のお金持の屋敷に特有なものらしく



外出の自由が与えられなかった女性たちがここから街の様子を

眺めて過ごしたのだとか。

当時の女性たちが纏足されていたのも、逃げ出したりしないための

風習だったそうで、今考えるとなんだかひどい話ですよね。



そんな話も今は昔、折から清明節(先祖の墓参りをする節句)の連休を迎え

たくさんの観光客の姿が見られました。




次第に入り組んで行く路地いっぱいにいろんな地方の言葉が響きます。



お土産物屋さんも売る気満々。上海語のせいでしょうか。ちょっとコワい。



どこの観光地にもあるハーゲンダッツ





そしていよいよ、「豫園」へ。



豫園はもともと16世紀に四川省の高級役人の手によって造営された庭園で

2万平方メートルの敷地に様々な趣向を凝らした建物や庭や池が点在する

上海でもっとも有名な旧跡なのです。





















Yさんからたくさんの説明を受けました。

当然それぞれのポイントには謂れがあって、「ほほう」「ふむふむ」

などと頷いておりましたが、途中からよくわからなくなりまして・・・


何しろ300年くらいに渡って、何人もの上海の実力者たちの手によって

改良が加えられて行ったので、歴史的背景のわからない私たちには

正直、うっすらとしか理解できません。

それでも一生懸命説明してくださるYさん、趣味の域を超えている

写真の技術を駆使して、べスポジで写真に納めようと苦心してくださるS嬢。

こちらも必死になけなしの知識で質問だって繰り出しましたし

カメラに満面の笑顔を向けたのは言うまでもありません。


「礼には礼をもって尽くすべし」
これぞ東洋の精神美学!


ただし、忘れていただきたくないのは狭い通路にものすごい数の

観光客がひしめき合っているということで・・・

カメラには映り込まないように苦心していますが

実際には、G・Wのテーマパーク並の人出があると言うことを

お含みおきください。



豫園を見て得た知識(うろ覚え)

・湖の底から引き揚げた面白い形の岩がたくさん置かれている。

・客人をもてなすための応接間や主人の書斎や居間などがある。

・建物や廊下のどこから見ても趣のある景色が見られる。

・池を泳ぐ水鳥はオシドリ

・欄間や塀の透かし彫りには100を超えるモチーフがあり

ひとつとして同じデザインのものはない。

・龍のモチーフが使われているが指が3本
(皇帝が用いるのは5本指)


豫園を見ての感想

・中国の人は盛りだくさんが好き。

・趣向を凝らしているところが見えないといやらしい。

・夏はいいいけど、冬は寒そう。
(床暖房があったそうですが、それにしても)


これが精いっぱいなんです。

ごめんなさい!Yさん!


右端がY氏。次長課長の河本さんを品良くした感じ。




さてさて、豫園のすぐ近くにはとっても人気の小籠包屋さんがありまして



その名も「南翔饅頭店」



ここは「三段階お値段なりのサービス方式」を採用しているお店。

1階はテイクアウトのみ。ご覧の通りの大変な行列。



2階はレストランで、ある程度待てば座れます。

3階はメニューの価格も高く、待ち時間はそこそこ。


この日は激混みだったため、3階でL氏が順番待ちをしていてくれました。


中国語の喧騒とあちこち歩き回った疲労で席に着いた時には

ほっとしました。


店内の様子。



厨房では案外余裕でおしゃべりしながら小籠包を包んでおりました。



外ではたくさんの人たちが小籠包のスープより熱々の殺気を放ちながら

小籠包にありつくのを今か今かと待っていると言うのに。

こう言うところが大陸的なのか。



この辺り、上海は南翔で売り出されたのが発祥の小籠包ですが

古くはかの名高き軍師・諸葛孔明が兵士の携帯食として持たせたのが

その起源だと・・・大体そんなことが書いてあるようです。



本場の小籠包はもちろん、美味しかったですよ。


スタンダードのもの、蟹の卵入り、エビ入り、あとは忘れましたが

それぞれ微妙に味も違って、十分堪能しました。



これも名物。このストローで中のスープを飲むのですが



はっきり言って、猫舌には無理。美味しいけど、まともに飲めやしません。

私は舌を軽くやけどしました。



そのほかにも、キノコのスープやミニちまき。そして定番、豆苗炒め。



みんなちゃんと美味しかった。

名物に旨い物なしとか、観光地だからとか

そんなことはありませんでしたよ。



こうして腹ごなしを済ませたあと、実は今回の旅の最大の目玉

一番楽しみにしていた行事が待っていたのですが

まさかあんな大ごとになろうとは・・・


それを知る由もなく、ほんとに小食で、あんたは小鳥か?

と聞きたいくらいのS嬢をしり目に膨らんだお腹をさすっては

大満足のemihana なのでした。



と言うことで、この日の後半戦は次回にて〜。



腹八分目が大事です。