はなの世界

台風一過・・・と言いたいところですが

もう次の台風が順番待ちしているようですね。

まだ6月だと言うのに、何もそんなにご丁寧にやって来てくれなくてもいいのに。

冗談ではありません。

去年から、もう数百年分くらいの自然災害は十分起きていると思います。


さて台風の晩のはなは、寝る前のシッコに出られなかったことと

時々目を覚まして、外の激しい風音に耳を傾けていたことくらいで

何事もなく朝を迎えました。


翌朝散歩に出すと、すごい勢いで(ヨタヨタながらも)歩き出し

我慢していたお仕事を済ませ、帰宅してご飯を済ませてホッと一息。

いつもなら、ここでやおらヨッコラショと腰を下ろし

夕方まで、ゆっくり睡眠タイムに入るところなのですが


突然、「ギャンギャンギャン〜ッ!」と激しく吠え始めました。

庭の方に向かって、すごい声で吠えています。

はなは、もともと滅多に声を出さない犬ですし

最近はたぶんもう1年くらい吠えたのを聞いたことはありません。

いつもなら、窓の外を猫が通ろうが、鳥が鳴こうが平気で寝続けるのに

いったいどうしたのでしょうか?

窓を開けて確認しましたが、ただ台風の残した風がいつもより強く吹いていたくらいです。

とにかく、必死の形相で吠えようとするのを抱き上げて「大丈夫〜」と声をかけますが

ウ〜と唸っています。

下に降ろすとまた吠えようとするので、結局そのまましばらく抱いたまま

落ち着くのを待ちました。

数分経ってようやく元に戻った様子のはなは、まだ何か気になるのか

ウロウロしていましたが、そのうち疲れたらしくバタっと倒れて

そのまま眠りにつきました。


私なりに考えてみましたが・・・

日一日と耳も遠くなり、目も見えにくくなって行く中で

前の晩の雨風の音も今までより怖かったり、不安だったりしたのかもしれません。

さすがにその時には私も「家の中にいれば大丈夫だよ〜」と声をかけていましたが

翌朝になって、「台風行っちゃったね」などと呑気に構えていました。

でもはなには、大きく風に揺れるカーテンや庭木の影、唸り声のように聞こえる風の音などが

何か恐ろしい物に感じられたのでしょうか。


目や耳だけでなく、足腰も弱って、だんだんと思うように動けなくなる

そんな自分の身に起きつつあるさまざまな変化にとまどい

それでもはななりに、必死に順応しようとしているのでしょうか。


今のはながどんな世界に身を置いているのか

もっともっときちんと考えてやらくてはいけないな〜と、改めて思った私でした。


今日もおべんと、ついてます。


日本に帰ったら・・・と楽しみにしていましたが

今は劇場に行けないので、舞台のDVDを観ています。

昨日見た、若き日の堺雅人さん、まさに「小劇場のプリンス」でした〜♪