おみやげ

明日から日本へ出かける主人。

めずらしく、実家の父からおみやげのリクエストがありました。


単一乾電池です。

これだけは、地震の翌日から、どこへ行っても手に入らないのだとか。

年寄り二人の暮らしなので、何とかなるさと

それなりにのんきに構えているようですが

停電の時に、どうしても落語やハワイアンのCDを聴きたいのだそうです。

被災地の方のご不自由さを思えば、ぜいたくな話なのですが

実家のある地域は、なぜか夜に停電になることが多く

そうなると、やはりヒマをもてあますのでしょう。


往きのスーツケースは、ガラガラなので

ついでにこれも、トイレットペーパー20ロール。

今はもう、手に入るそうですが

足の悪い両親が、買いに行くのが大変そうですから。



それにしても・・・

中国から帰る時に、両親へのおみやげには毎回ちょっと困るんです。

若い方なら、なんちゃんっての小物や服、DVDなどが喜ばれますが

年寄り向きの物って・・・お茶とか・・・。

何がほしい?って聞いても、「う〜ん、何もいらない」って言われてましたよ。

ですから、今回は初めてリクエストにしっかり答えることができたと言うわけです。


買占めとは無縁の両親ですが、父が言うには・・・

「戦時中から、自分だけよけいにほしがるやつはいた」そうです。

いい年したおじさんやおばさんが、こっそり配給をごまかしたり。

人間てのは、今も昔もまったく・・・。

もちろん、一部の人だけの話だとは思いますが。


一方で、多くの方たちが本当にご自分の身を削ってでも

被災者の方のために、行動を起こしていらっしゃいますよね。

頭が下がります。



さぁ、電池とトイレットペーパーをかばんにつめて

気をつけて行ってらっしゃ〜い。