ペンギンの小言

こんにちは。はなです。


いきなりで恐縮なんですけど・・・




大陸の瓜とツーショット。




何でも大ききゃいいってこともない。

だけど、大は小を兼ねるとか言いいますしね。

一応、景気づけって感じです。天気悪いし、はい。



あ、果肉はやや硬めで甘さは十分でした。念のため。




それはそれとして(それとするんかい!)

今朝のemihana ったら、ほんとに気持ち悪かったでんですよ。



布団の中で目を覚ましてから、いい加減グズグズした後

ようやく起き上がったものの、まだベッドに腰掛けたままで

何やらにやけていました。


起き抜けのオバサンのにやけ顔なんて、とても正視に堪えません。

それで、思わずどれどれと頭の中を覗いてみたところ

直前まで見ていた夢の中身を反芻していた模様です。



ペンギンとパンダが揃って金魚すくいをしているところに

たまたま emihana が通りかかりました。
(そう言う図柄の月めくりカレンダーが飾ってあるのです)


2匹は小さなプールの前で仲良く下を向き、それぞれポイを手に

泳ぎまわる金魚を目で追っているようです。


あ、まるっきり変てこで、リアリティなんか無視しているのは

夢の中の一コマですので、ご容赦くださいね。


「ふ〜ん、ペンギンって金魚すくって食べるのかな?」

emihana は心の中で思いました。

すると、意外に長い首をグインと持ち上げ

ペンギンが口を開きました。


「食べないから」
小さな黒くて丸い目が鋭く光りました。

「え?・・・あ、そうなの。魚だしサイズ的にもいい感じだし
 てっきり食べるのかと・・・もごもご・・・」

「あのね、私らの種類はイワシや小さなアジが主食。
 金魚なんか食べないって。そもそも海の中に、いないでしょ?金魚」

「あ、なるほどね」

突然の反撃に、さしものemihana もひるんだ様子。

減らず口パワーも半減してしまうみたいですね。

そこでペンギン、くるっと体ごとemihana の方に向き直ると

尖がった羽根の先を振り回しながら、言葉を続けました。

「だいたいね、オキアミなんかを食べる種類もいるの。
 そんなペンギンたちは魚は食べないし。だから水族館では
 魚を食べる種類しか飼えないって、常識なんですけど」
(この辺、すべて最近読んだペンギンの記事の受け売りです)


ふんっと鼻を鳴らしたペンギンの剣幕に押されつつ

ふと傍らのパンダの方に視線を移したところ

頭の上に「ひょっとこ」のお面を付けたまま、我関せずとばかり

金魚の上から顔を上げようともしません。


「なんで、ひょっとこかなぁ・・・そこはさ、パンダのにすればいいのに。
 パンダ・オン・パンダ、シュールでいいじゃんねぇ」

「ちょっとあんた!」
ペンギンの攻撃再開。

「え?・・・何よ、そんなに怖い顔して」
「あのね、私の言うこと、ちゃんと聞いてる?」
「聞いてるってば(ペンギンってこんなに絡むタチなの?)」
「あんたって、ほんとに頭が固い。それに思いやりの心が足りない」
「すみませんね」
「ああ、ペンギンなら魚食べんでしょ?金魚だっていいんでしょ?
 そんな風にはなから決めつけて、ペンギンだからって、しかも
 十パひとからげに、失礼ってもんよ」
「ああ、ほんと、認識不足でごめんなさいね、反省します。
 はい。どうぞ続けてくださいな、ほら金魚すくい、ね?
 ほら、パンダさん、捉まえたみたいよ」

ますますヒートアップしそうなペンギンにひたすら愛想笑いを返し
ホウホウのていでその場を離れたところで目が覚めたようです。


「ああ、おかしな夢だったな。面白かった。だけど・・・
 言われてみればペンギンの意見にも一理あるかもしれないわね」

今度は何だか考え込んでいますよ。さっさと起きればいいのに。


「人間の勝手な物差しで判断して、今、こう思ってるだろうとか
 こうしてほしいに違いない、なんて人間の方が勝手に忖度して
 彼らからしたら、冗談じゃないよ、ったくわかってないよなぁ〜
 そんな行き違いがいろいろあるのかもしれないわ、ほんとに」



「たとえば、こうしてテーブルの下くぐり続けるのにも
 はななりの理由があったかもしれないし」

 


「こうやって・・・」



「こんな隙間にはまり込んで寝ていたって、すごく快適だったかもしれない」




「ボケボケぼんやり〜に見えても」




「日がな一日寝っぱなしだったとしても」




「人間が憶測で、可哀想とか、つまらなそうとか、決めつけちゃ
 いけないのね、きっと」


そうそう! そこなのよ。

なかなかいいところに気が付いたじゃない、ちょっと手遅れだけど。

気付かないよりはずっといいですよ。



「さてと、ゴミ捨てあるから、そろそろ起きなくちゃ」

ようやくよっこらしょ〜と起き上がった emihana が

果たしていつまで今思ったことを覚えていられるのか。

「3歩歩けばあら不思議、記憶リセット、鳥あたま〜」

とか、自分で言っちゃってるくらいなので

はなはだ当てにはなりませんが、忘れちゃったらまた

ペンギンさんに出て来てもらえばいいか、そう思い直して

寝室を出て行く重たいお尻を押してあげた

心優しい私なのでした。



おまけです。カートに乗る私です。