待ってます

こんにちは。 はなです。




何だか首が伸びてる〜。



それはともかく・・・




もうずっと昔の話になっちゃいますけど、私がまだ広州にいた頃のこと

いろいろ思い出していたんですよ。





5月の亜熱帯広州はもう夏空。




穏やかな昼下がり、でもこの後すぐ、突然の雷雨に見舞われたりもします。





旧暦の端午の節句はだいたい6月頭くらい。

この時期は、毎年恒例のボートレース(ドラゴン・ボート)の練習期間に当たり

私もよくマンション裏の川辺まで、お散歩がてら見物に出かけたものでした。




練習はまだのどかな様子。



てくてく〜




てくてく〜




ちょっと見物





一方、emihana は外語大の日本語学科へとボランティアで出かけ



日本の「端午の節句」について学生さんたちにお話しして


あら、新聞紙で兜を作って、ちゃっかり自分で被ってますね〜。




丸4年に及んだ広州生活でしたが、私の日常には

当たり前のことですが、それほどドラマチックな出来事は起こるはずもなく

ただ、寄る年波には勝てず、体調の方だけはそれなりに

坂道を下りながら、時々小休止・・・そんな感じでしたね。




毎朝毎夕お散歩する以外には


時折り、ゴミ箱の中を点検してみたり



eminana のバッグの毛をむしってやったり



そんなほんの些細な騒動を巻き起こして、平々凡々な日々に

アクセントを付けるくらいが精々の、とても穏やかな暮らしぶりだったのです。



そして、ほとんどの時間を待っていた気がします。

emihana も習い事だランチだと、割によく出かけていましたけど

何より、一番優しくしてくれるお父さんと来たら、朝早く出かけて

夜遅くならないと戻らなかったし、出張で家を空けるのも度々のことでしたから。




お父さん、まだ〜?




よっこらしょ




耳を澄ませてみます。




あれ、エレベーターの音?




待ってるのは退屈だけど、必ずいつか帰ってくれるって

わかってるから、私たちは待っていられます。


だから、必ず帰って来てくださいね。

慌てなくたっていいですよ。ちゃんと待ってますから。


どうぞ、くれぐれも気を付けて。





〈おまけ〉

呆けてても、テーブルの下で、秘密の交渉くらいできちゃうのです。