長崎よかとこ

こんにちは。はなです。



相変わらず、お寒うございます。皆さまお変わりないでしょうか?


私もemihana一家も、おかげ様でどうにか無事に毎日を過ごしています。


ほぼ一週間のご無沙汰となりますが、長崎旅行のご報告

ようやく後編のスタートです。



ええと、3日目も路面電車1日乗り放題パスを買って、まず向かったのは


有名なオランダ坂


別に「オランダ坂」とか言われなくても、長崎市内では

歩いていると自然に坂道になって、知らず知らずのうちに

はぁはぁ言いながら上へ上へと昇っているんですけどね。

ただこの辺りには、もともと外国人の居留区があったとかで

確かに異国情緒が漂う街並みが残っているのです。


そんな名所も、年末年始のお休みのため、どこも門が閉ざされていました。

仕方がないですね。でも、執念深いemihana は自分の調査不足を棚に上げ

「る○ぶには、原爆資料館も、他の場所も、みんな、無休って書いてあったじゃん!

 無休って言うのは、休みなしってことじゃないの〜」

なんて、愚痴をこぼしてました。

ちなみに、行く先々で同じ「る○ぶ」を手にうろうろする人たちがいて

私はちょっと可笑しくなりました。


坂の上からの眺めは素晴らしかったんですから、いいじゃないの〜

えっちらおっちら昇って来た甲斐があったでしょ、ね?

みんなにそう言ってあげたかったです。



さて、せっかく昇って来たけれど、昇ったものは降りなくちゃならない。


ぶらぶらと結構急な道を下って行く途中、そこには普通の家々が並び

坂道にも普通の暮らしがあるのでした。


そしてやはり普通に、教会が建っていました。


銭湯があるように新聞配達店があるように、街の中に教会がある街なのです。



坂を下りて、住宅街の中に点在する華僑のお寺を巡りました。


どこも小さなお寺や祠で、特に気取らず目立たず、教会同様

街並みに溶け込んで、ずっとそこに建っている感じでした。



かなり歩いて、昇って降りて、さすがに疲れた様子の二人。


それから路面電車を乗り継ぎ、「長崎名物・トルコライス」を食べに行ったのが


このお店


店内は狭くて、隣の人と触れてしまいそうなほど。

しかも満員。(る○ぶに載ってたから?)


そしてメニューには数えきれないほどの料理が・・・

だけどよくよく読んでみれば、結局はいくつかの洋食メニューのバリエーションらしい。


emihana が頼んだのがこちら。チキンカツとカレーにピラフにパスタだったっけ。


お父さんのがこちら。ええと・・・コロッケとハンバーグとピラフとパスタだったかな?


私も味見しましたけど・・・お味は見ての通り。想像通り。カツとカレーとピラフ。

可もなし不可もなしと言うか、すごく美味しいと言うにはやや抵抗があるけど

かと言って、別にまずいわけでもない・・・そんなとこでした。


まぁ、あれですよ「名物に・・・なんとか」って、言うね。



お腹もいっぱい満たされて、またまた電車で


中華街(ほんとに小さなプチ中華街でした)やら


思案橋横丁(青江美奈さんと言うお方の歌で有名だそうです)やら


長崎ぶらぶら節〜と巡ってから、ホテルに戻って少し休みまして・・・



満を持して再び、中華街へ取って返すと・・・


ちゃんぽんに


皿うどん


などなどを胃袋に収めた emihana とお父さん、ちょっと食べ過ぎ〜?


昼間たくさん歩いたから、まぁいいでしょう。



そして最終日、ホテルのすぐ近くにあった「グラバー園」へ。

ここは動く歩道が完備され、それほど歩かず入口まで向かえます。



いくつかの洋館が建っていて、それぞれ長崎に住んでいた外国の方たちが

実際に住んだり、仕事をしていたりした建物なのです。


これが「グラバー邸」


皆さんよくご存知ですよね、きっと。


写真などで一度ならずご覧になったことがおありでは?



建物の中にも入れて、当時の生活を垣間見ることができました。


ここが食堂です。飾られた写真の人物が「グラバー夫妻」で

奥様は日本の方でした。


当時、明治の初めごろの日本で、外国の方と結婚した女性、ツルさん。

1度目は武士の家に嫁いだけれど、実家との政治的な対立のために

離縁された方だそうです。

「マダム・バタフライ」などのイメージとは違って、いかにも

「芯のしっかりとしたお母さん」タイプにお見受けしましたが

一男一女を産んで、長崎に根付いたご家族を作られたようですね。


これは寝室。何とも優雅です。


そして、温室では様々な花が栽培されていたとか。



武器商人として「グラバー商会」を立ち上げ、手広く貿易を行い財を成した

グラバーさん、キリンビールの元になった日本で最初のビール会社の

基礎を作ったのも、実はこの方なんだそうですよ。


日本の地に骨を埋めたグラバーさん、故郷スコットランドを遠く離れ

長崎の高台から、どんな思いで海をご覧になっていたのでしょう。



さてそれから、やはり同じくホテルの近くに建つ大浦天主堂へ。


初日には、外からライトアップされたところを見ただけでしたが

この時は中に入らせていただいて、厳かな雰囲気の聖堂を

拝見させていただきました。

静かで清らかで、どこか柔らかな雰囲気に包まれて

私も何だか、とても穏やかな気持ちになりましたよ。


emihana とお父さんはこの後、ホテルをチェックアウトし

空港に向かうと、上手いこと一本早い便の飛行機に変更できて

羽田に着いてからも、バスも電車もすべてが嘘のように

待ち時間も少なく順調に進んで、予定よりずいぶんと早く

家に着くことができたのでした。


最寄駅に降り立った時、二人は思わず

「ああ!平らだ・・・地面が平ら!」

感極まったように口にしていました。


たった4日間でしたけど、長崎は街も人も、どこか優しげで気取りのない

よそ者にも優しい街でした。



私もぜひまた行ってみたいなぁ。



おまけ:浦上天主堂の敷地にひっそりと佇む、仲代達也さん



うそですよ〜・・・仲代さんにとってもよく似た聖人のお方です。