老犬のこころ

こんにちは。はなです。

しつこいようですが

フライングゲット

これも上半期まででしょうから、今のうちに出し尽くしておきます。



さて、今日は私が考える老犬の心のお話を少し。


前にもお話したことがありましたが、老犬の心は海よりも広い・・・らしいです。

人間は自分たちのことを「人間様」などと呼んだりしますね。

この時点で、もう、全然わかってないわけですが

私たちはそんなことも気にはしません。



たとえば先週、二杯目のご飯をよそったまま

「ちょっと、一人で食べててよね」

emihana はそう言い残し、少しの間、目を放しました。

今の私に、そんな芸当がこなせるでしょうか。

けれど私は文句も言わず、食器の中に顔を突っ込み・・・

雑炊の水分を鼻から吸ったせいか、案の定、苦しくなってしまいました。


ガシャン、と言う音で、emihana が慌てて戻って来てみると

ふ〜らふ〜ら・・・そしてそのまま、発作に突入です。

酸素マスクで10分ほど酸素を吸入した後、また例によって


入れられましたよ。

嫌がりもせず、おとなしいもんです。だって、ダメージ少なくないですもん。

小一時間入っていたでしょうか。

むっくり起き上がって、じっとemihana を見つめ、出してアピール。

騒ぎも暴れもしません。一番効率の良いやり方を学習したんです。

そして出してもらってから、ちゃんとご飯を食べて、安心させてやりました。


しかも、「よくもこんな目に会わせてくれたわね」とか

「一杯目を介助したんだったら、二杯目も、介助しなさいよ」とか

そんな文句は一切なしです。

emihanaの方は、「ほんのちょっとの間だから、大丈夫かと思った」とか

「一杯目の調子が良さそうだったから」とか、言い訳のオンパレードです。

その後からとってつけたように「ごめんね」「反省した」「もうしない」

とか、色々言ってましたけど。誠意と言うものが、感じられません。



私の日常なんて、寝て

寝て

寝て


その合間には

emihana のスリッパの匂いをチェックしてやったり

テーブルの下をくぐってみせたり


後はもちろん、踏み踏みしたり、ご飯をアピったりと

色々と、まだまだ行けます!って所を見せて、安心させ


自分で言うのも何ですが、少ない体力にムチ打って、日々奮闘していますよ。


私たちは、受け入れるしかないのです。

与えられたものをあるがままに受け入れて、生きていくだけなのです。


そこには、打算も、悪意も、何もない。

だって、赤ちゃんに戻って行くだけのことなんですからね。


海のようにか、どうか、それは知りませんけど

老犬の心は、人間様の心より、ずっとずっと、広いと思います。



あ、私の体調は、その後問題ありません。どうぞご心配なく。


眠くなってきました。

今朝は、シッコより、ご飯より、寝ていたい気分です。


そうやって、また今日も一日が始まります。