すべてを隠すものは・・・

こんにちは。 はなです。


昨日の夜、久しぶりに上海の家に戻ったばかりなので



なんだか眠い〜



だけど、そちらではいろんなところへ顔を覗かせては

こっそり美味しいものをゲットしたり、おうちのワンコさんや

ニャンコさんに内緒で挨拶したり、結構忙しかった私です。



今回は予告通り、大陸の旅・第二弾!(かなり大げさ)



さてさて、これからご紹介するのは・・・


広西チワン族自治区桂林市」

つまり、俗に言う「桂林」の船旅の模様なのです。



「象山景観区」



「象山」を英語に意訳して「Elephant Hill」だそうです。

無理やり地名を意訳するのが得意技のようで。





街のごく普通の景色の向こうには


桂林らしい山々が見えますね。




さて、「象山」と言う地名の由来は一つの岩にありまして・・・



何の形だか、もうおわかりですよね?



漓江とその支流である桃花江の合流点に位置するこの小さな山は

象鼻山と呼ばれ、まるで一頭の象が鼻を伸ばし漓江の水を

飲んでいるかのように見えることからその名が付いたのだとか。

唐や宋の時代からすでに景勝地として有名だったと言うことは

1000年以上前から観光地として親しまれて来たんですね。




象鼻山の辺りでは船を降り川岸に立つことができますよ。




桂林観光はこのくらいの大きさの船に乗りこんで



ゆっくりと緩やかな流れの漓江を下って行くのです。



次第におなじみの光景が左右に広がり始めます。






夜にはライトアップされるそうです。きれいでしょうね。



深まる霧の中をこうして船は一見静かに進んでいくわけですが




数時間に及ぶ船旅、当然船の中で食事が出されることになります。


ですから、それぞれの船には後ろの部分にこうして



調理場が付いていまして・・・



盛大に船上クッキング・なう!!



まぁ、そこは大陸のコックさんたちのことです。

騒々しいし、咥え煙草だし、それはいいとしても

生ごみやら油やらいろんなものを慣れた手付きでポイポイと川の中に投入!



この国における環境問題の根深さを垣間見せてくれるのでした。



けれども、ふと川面を見やれば、そこには


変わった形の舟(と呼んでいいのか?)に乗った漁民が



のどかに川魚でも捕っているのでしょうか?



もはやこれは舟ではない・・・むやみに細長い、板です、これは。



こんなにゴミをぽいぽいされてる川で捕れた魚を食べてもいいものか!

・・・そう憤ったあなた、ご安心ください。

これは観光用の一種のデモンストレーションなのですよ。

(秘密で売ってる可能性大)



かと思えば、物売りの小舟がぴたりと付いてお菓子や土産物などを売ろうとし




あるいはもっとアグレッシブなオッサンやオバサンたちが乗り込んでは

やれ「石を買え」とか、やれ「スイカを買え」などと言って迫って来ます。

観光客に石(観賞用)やスイカを売って、どうするのか!


だけどきっと、買う人がいるんでしょうね。

そうじゃなきゃ、売りには来ないですもんね。




一方、川にはこんな生き物もやって来ますが



水牛さんたちが観光用なのかどうか、そこまではわかりません。



そんなこんなで船は80キロに及ぶ旅の終着地「陽朔」の町へ。



陽朔は小さな町ですが、たくさんの奇岩に囲まれて見どころも多く

観光客の目を楽しませてくれます。




以上の行程をすべて終えたお父さんの感想は・・・


「霧が汚いことをすべて隠してる。一回見ればもういい」

そして

「やっぱり、船旅は嫌い」だそうです。



あちゃ〜・・・



船酔いする人にはお勧めできませんが、それなりに楽しいと思います。





おまけ:桂林で食べたもち米をまぶして蒸した焼売的なもの。
案外スパイシーらしい。