引き続き、熊本の話です。
くまモンにすっかり骨抜きにされた翌日は
阿蘇に向かいました。
お城以外、特に震災の影響を感じることのなかった
市内から離れるにつれ
ところどころ古い民家の瓦屋根に
補修した跡が見受けられたり
また、一部の道路が通れなかったり
ひと気の少ない町の様子も何となく寂しげです。
そんな中、山道をどんどん登って行くとやがて
荒涼とした風景が現れました。
車を降りて歩きます。
足元のあちこちに、馬さんの落としものが
でも、なぜか馬さんたちの姿は見えませんでした。
車に戻りさらに進むと
噴煙上げる中岳が眼前に。
その上には、阿蘇山ロープーウエイの乗り場がありますが
現在は運行停止中で、ロープも取り去られたまま
すぐ側のお寺も痛々しい姿を見せています。
展望台からの眺望も、青空がないせいか
心晴れ晴れ、とはならず。
それからさらに阿蘇神社を訪れましたが
こちらもまた、震災の影響が甚大でした。
阿蘇駅も
豊肥本線はご覧の通りの状況です。
さらにさらに足を伸ばして
阿蘇を反対側から眺めるためたどり着いた
大観峰。
眼前に広がる田園風景の向こうに阿蘇五岳が
ここは正真正銘の360度大パノラマ!
歓声上げて大喜び!
とはならず、ただただその雄々しくも厳かな
力強さに圧倒されるのみだったのです。
阿蘇に登って行く道沿いのゴルフコースも
ドライブインもレストランも軒並み休業中で
震災の影響かどうかは確かではないものの
かつてはこの場所がもっともっとたくさんの
人びとで賑わっていたのだろうと思われ
ふと周りを見渡して、大陸からの精力漲る皆さんの
けたたましい笑い声やいかにも楽しげな様子が
俄然頼もしく感じられたのは本当のことです。
大陸の皆さん、来てくれてありがとう!
そして、阿蘇の山々がどうか暴れだしたり
しませんように!
祈るしかない非力な我々の旅はまだ続きます。