上海滞在記 「食編」その2

こんにちは。 またもemihana です。


今回も、一部でなぜかひそかに人気のY氏が登場!


無念の北京ダックショックから一夜明け、寝起きでも童顔笑顔のY氏に連れられ

上海市内から車ではるばる3時間ほどのところに位置する

杭州へとやってまいりました。


杭州と言えば、風光明媚な景勝地、西湖で名を馳せる古都でございます。

その西湖観光の模様はまた別途お伝えすることにしまして

杭州屈指の(Y氏談)レストランでいただいたお料理の数々をご披露したいと存じます。



西湖の湖畔に佇むこの店は何でもどこかの古い建物を移築したとかで



雰囲気は最高



最高だども、薄暗いだ



おかげで、トイレに行く時階段踏み外しそうになっただ。



ま、それはさておき、個室に案内され



重くてどでかいメニューを開けば、さすが湖畔、魚がずらーり。



でも、お父さんは大陸の魚料理がことごとく苦手なので、完全スルー。



まずは、菊花茶をすすります。ほのかな菊の香りにいい気分。



大陸のこうしたお店で、お茶がまずい!ということはないですね。

それなりのお値段取りますし。


私たちの意向を組みつつ、Y氏がテキパキオーダーを開始。


やがて、どんどん料理が到着し始めましたよ。


油揚げに包まれた鶏ミンチの蒸し物。
ドライアイスの煙が漂うの、見えますか?
容器が空洞になっていて、真ん中の小さな穴からもくもく・・・
たったこれっぽっちに演出過剰。演歌歌手か!
お味はちゃんと美味しかったです。




甘く煮た蓮根の中に餅米を詰め蒸したもの。
去年も上海でいただきましたが、こちらの方が甘さ控えめ。上品。



キノコのスープ。
あくまでもさっぱり。良い口直しに。



牛肉の煮物。
口に入れた途端ほろほろ崩れました。
八角の効いた甘露煮。白いご飯が欲しかった〜。



トマトとカリフラワーの炒め蒸し。
トマトの爽やかな酸味とカリフラワーの滋味、ナイス・バランス!



わかりにくいのですが
薄ーい叉焼とトウモロコシ風味の包子(バオズ)です。



ピラミッ状に巻かれた叉焼を周りからくるくる剥ぎ取り
包子に挟んでいただきます。
叉焼も脂っぽくないし、なんと言っても、包子が旨いっす!
こうした粉物、日本の中華では同じ味に出会ったことありません。
水や粉が違うからでしょうか?



牛肉細切りと黄ニラの炒め物。
前夜の成功に気を良くして黄ニラを再び召喚!
安定の美味しさ。
っつうか、黄ニラが好きなのね、私。



そんなこんなで、洗練された料理の数々を堪能し尽くした頃合いで

デザートが運ばれて来ました。


レモン?丸ごと?
齧れってか?ザ・テレビジョンの表紙か?



いえいえ、そうではありません。

実は、レモンチョコにコーティングされたアイスなんですの。
バニラアイスの中心にレモンのピューレ的なものが入っていますの。
お口リセット完了。美味しゅうございました。




やがて、食事の終了を告げる果物。琵琶。
日本のものほど甘みはありませんでしたが、とても瑞々しかったです。



おまけとして、食事の途中にお店からのサービスだと供されたのはこちら。



おりしも大陸は「清明節」の連休中。

お墓参りに出かける、ちょうど日本のお彼岸のような休暇ですから

お萩みたいな食べ物のようですね。

そして一口食べてみて、あらビックリ。

まんま、草団子!中も小豆のこし餡じゃないですか。

新潟名物笹団子みたい。


ふむふむなるへそ、やはり大陸から半島を経由して文化が伝わって来たんだなぁと

こんな時につくづく思う私です(団子以外で思え〜)



さてさて、またしてもご馳走につぐご馳走に腹十二分目

夫婦して出っ腹さすりつつ、「あー、満腹、またも食べ過ぎてしまいました」

と話す私たちに向かって、Y氏が返した言葉。

「この後、たくさん歩きますから、大丈夫ですよ」


・・・コノアト、タクサン、アルク・・・


その刹那、私のY氏レーダーがすかさず鋭く反応しかけたのに感じないフリをして

「あはは・・・」と力なく笑ってやり過ごしたことを激しく呪いたくなるような

そんな惨憺たる事態が待ち受けているとは思いもしない私だったのです。




ちなみに、外は大風&大雨。・・・風雲急を告げる?




まだまだ続くんでしょ? あーあ。