見ずしてシリーズ in China

こんにちは。 はなです。



皆さん、お変わりありませんか?




これまでもお隣の国の観光地について何度か書いて来ましたが

今回もお父さんが出かけたある場所をご紹介しますね。



じゃん!




雲海、なかなか見事でしょ?

これはどこかと言うと・・・


黄山」(ファンシャン)


世界遺産にも認定されていますので

ご存知の方もおいでかもしれません。


ええと「黄山」とは、中国・安徽省に位置しまして

伝説の仙境(仙人が住む世界)を彷彿とさせる独特の景観で超有名。


確かにそう言われれば、雲に乗った仙人がふわ〜っと流れて来そうな

そんな雰囲気ではありますよね。




古代から「黄山を見ずして、山を見たというなかれ」と謳われた

人気スポットで、数多くの文人が訪れ感嘆の言葉を残したとか。


つまり、あれです、「ナポリを見ずして死ぬなかれ」だの

「日光を見ずしてけっこうと言うなかれ」だの

そんな「世界見ずしてシリーズ」の中国版だってことですね。


と言うわけで、さっそく見ていただきましょう。








さて、この黄山を訪れたかの有名な東山魁夷先生は

「充実した無の世界。あらゆる山水画の技法がここから生まれた」

と語られたそうですが、さすがにそれだけのことはあります。
(ような気がしなくもない)


古生代から氷河や風雨による岩石の浸食が1億年にわたって

繰り返され形成された断崖絶壁の景観に

海から流れ込む湿った空気が海抜1000m以上の峰々に漂い

大量の霧や雲を発生させている様は雄大かつ壮観さらに神秘的!
(何だかすごいことは確かだと思います)




そして、その「仙境」にも行列が・・・



善男善女が一心不乱に、昇れや昇れと進みます。



もちろん、すでに相当上の方までケーブルカーで上がって来ているのですが


ケーブルカー乗り場





そこから先は自力更生。頼るべきは己の脚のみ!



しかも、断崖絶壁の急こう配に、この人出!



中にはお大尽も。



まぁ、かえって恥ずかしいような気もしますけどね。



皆が目指すのは・・・


こちら





この岩の周りを一周すると、きっと何かすごいご利益があるのでしょう。



とにかく・・・


人ひとりがやっと通れるほどの狭さの恐ろしく急な階段を

せっせと昇ってようやく辿り着く「仙境」からの眺望は

「天下の名勝黄山に集まる」と称賛されるに値するほど

素晴らしいものに違いありません。



さてさて、一方お父さんの感想は?

「こんなに辛いとわかっていたら、登ったりしなかった。

 しまった!と思っても引き返すことができない

 罠のような山道にしてやられた。二度と来ない」


だそうですよ。


何の予備知識も持たず、革靴でやって来てしまった(仕事のついでだった)

準備不足に加えて、貯め込んだ脂肪、脂肪の分減少した筋力・・・

そんな諸条件を考えると、さぞかしひどい苦行だったことでしょう。

・・・ご愁傷さまでした。



疲労困憊のお父さんを癒してくれた麓のわんこさん。



一応、誰かに飼われていたようでから、ご安心ください。




私も今ならふわふわと飛んで行って見ることができちゃいますが

そちらの世界にいた頃なら、やっぱりパスしたでしょうね〜。




こうやって寝ていた方がいいです!




寝るより楽はなかりけり〜