ついのすみか

こんにちは。 はなです。



生まれて2週間の私。熊五郎みたいでしょ?



ええと、私は19年前(!)の9月に東京都のある家で生まれて

その50日後に、その実家のお母さんの親友であるemihana の家へと

もらわれて行きました。



もらわれて行った日の私。まだちょっと緊張気味。



その後4歳の時、アメリカのテネシーに引っ越して



またそれから2年後、今度はミシガンに引っ越して



9歳の時に、日本に戻って来ました。




10歳の時の私です。ママさんが贈ってくれたレイをかけてます。



流し目風。



そしてなんと11歳で、今度はお隣の国へ!



15歳の私。さすがに少し老けました。



そしてすったもんだ、さんざん皆様にもご心配をおかけし

応援もいただいて、15歳で無事に帰国した私は


帰国の翌年の5月に、そちらの世界から空の彼方へと引っ越したのです。




お隣の国から帰る際には、こんなに過酷な目に。



最晩年の私。



こんなにけなげな私に向かって、平気でよろよろ〜ボケボケ〜と言った

emihana は相当イヤミなおばさんですよね。



さて、私はこうやって流浪の犬生を過ごして来たわけですが

とにかく、お父さんとemihana とずっと一緒にいられました。

これは私たちわんこにとって、とても幸せなことです。

例えばお父さんの海外赴任が決まった時、私が元気じゃなかったら

うんと年を取っていたら、鈍感なemihana と言えども

さすがに私と一緒に日本に残ったでしょうし

あんなに私を可愛がってくれたお父さんだって、広州の犬事情が

わからなかったうちは単身赴任すると口にしていたくらいで

家族がみんな一緒に暮らすことは叶わなかったかもしれません。



世の中には、最初の家族とはずっと一緒に暮らせないわんこたちも

たくさんいます。とても残念なことです。

けれどその子たちの中には、縁あって新しい家族と出会う機会に

恵まれる子たちも少なからずいるんです。


わんこの心は海より広い(しつこい?)ので、愛情をかけてもらえたら

ちゃんと家族になります。

その子によって、少し時間がかかることがあったとしても

人間同士より、よっぽど早く家族になれるんです。


それはひとえに私たちが諦めがいい上に、とても寛大だからだと思います。


そしてちゃんとわかるからです。

ーここが終の棲家なんだなってー


だから、たとえ少しの時間だけでも、心やすらかに

安心して暮らせる家と家族があれば

それだけで、私たちは幸せなんです。


それがおいしいオヤツや自分だけのおもちゃ以外には

ほとんど欲張ったりしないわたしたちの最後に望むものなのです。




私は最後まで、お父さんと一緒でした。