欲張らなければ

こんにちは。 はなです。


はなのはなのあたまにはなびらが(ややこしい)



私は昨日の夜から広州に来ています。


もちろん、お父さんのお供です。



広州はもう30℃。ムシムシしていますよ。

これこれ、懐かしい蒸し暑さです。

上海は肌寒かったので、体がびっくりしてると思います。



さて、お父さんも私も、もうさっそく新しい生活の中にいるわけですが

同じように慣れない環境の中で落ち着かない気分のままの方も

たくさんいらっしゃると思います。

変わらない場所にいて同じようなことをしていても

新年度で色んなことが変わったりして、しばらくの間

何だか勝手がちがうな〜とか、やりにくいな〜とか

あるみたいですよね。


だけど、私くらいのベテランになると、いくら犬だって

いいえ、犬だからこそ、わかっていたこともあるんです。



たいていのことは、何とかなるものです。

こんなのって苦手、とか、やりたくない、とか

思っていても、たとえ仕方なしでもちゃんと続けていたら

いつの間にかできるようになってる。

たいていのことは、そうだと思います。


私が苦手だったこと、やっぱり色々ありましたよ。


たとえば、これ。


気が付くと逃げ回るので、まずはお父さんが私を何気なく抱っこしてから

薬を手にしたemihana が登場するんですけど・・・

抱っこされた段階でわかったものでした。


何か、いつもの抱っこと違う。(どことなく硬い表情にご注目)



薬を垂らされた後、決まって部屋中を駆けずり回り、背中をカーペットに

すりすり〜・・・

あ、お風呂の後はもっと激しく暴れ回ってやりましたけどね。

一番嫌いでしたから。


不信感丸出しの顔(フロントライン滴下直後の私)



それに、こんなのだって、大嫌いでした。


完全裸族、外シッコ派を自認していた私にとって

何かを着せられるのなんて、耐えられない!!

だから、一見こんな風に大人しそうな顔をしてフレームに納まっていますけど

写真を何枚か撮られた後、速やかに脱がしてもらい解放されていました。

だって、どんどん不機嫌な顔になっちゃいますからね。



それからこれ、ハァハァしているのは、車に乗せられているせいです。


私は子供の頃から酔う方だった上に、獣医さんに車で通っていたので

車に乗るだけで、どきどきしちゃったものでした。



こうやって、色々な苦手があった私でしたが

年を取るに従って、少しずつ慣れて行きました。

そして、少しずつ大丈夫になって行きました。


フロントラインだって、年を取ったら、昔ほどいやじゃなくなりましたし

そもそも大暴れして抵抗したって、やられる時はやられるんだし

ま、いっか・・・そう思えるようになったからです。

お風呂はすごく年寄りになったら、もう入れられること自体なくなりました。

ただ、体を拭かれるだけで、別に臭くもならなかったみたいです。



あれほど苦痛だった服も

ご覧の通り。まるで皮膚の一部のように着こなして


結局、夏でも寒い・・・背に腹は代えられない・・・そう言うことなのでした。


シッコだって、外に行くのが億劫になって来たら

自然と中でもできるようになりました。



車にあんまり慣れなかったのは広州に移ってからは

遠出=獣医さんの図式が完全に定着してしまっていたし

獣医さんに行く回数が若い頃よりずっと増えましたから

仕様がなかったと思います。

いいんですよ。苦手なことが残ってたって。

何も全部できるようにならなくちゃおかしい、なんてことは

ないんですから。



ええと、それで今日の私が何を言いたかったのかと言うと


人も私たちに見習って、すごく欲張ったりしなければ

たいていのことは大丈夫になるってことです。


お父さんはよく「7割OKならそれで良し」と言います。

ヘタレemihana も同じ考えのようです。

何事も多くを求めれば、がっかりすることが増えるものですから

これって、案外当たってるんじゃないかな〜と、そう思います。



ちょっと偉そうに聞こえてしまいましたか?

だったら、ごめんなさい。


ただ、今、しゃかりきに頑張ろうとしているあなた

一生懸命やることはもちろんとても大事ですが

本当に大事なこと以外は


持ちつ持たれつだって、いいじゃありませんか。



きっと、お互い様ですよね。


そして、たまにはふて寝しちゃいましょう。



考えたって、なるようにしかならない、そんな時だってありますよ〜




欲張らなければ、大丈夫。


老犬、嘘吐かない