プロにはかなわない・1

こんにちは。


まだまだ emihana です。


え〜、まだ続くわけ?

そんな声は聞こえませんよ(私の耳は都合の良いことしか聞き取れず)


ですから、しれ〜っと上海滞在記を続けさせていただきます、はい。



と言うのも、一部の方になぜか好評な例のあの方・・・

熱血案内人「Y氏」との一夜について書かせていただこうかなと

思っておりまして



実は、今回私が上海を訪ねることについて、当初、Y氏には

ナイショにしていたのです。

ひとたびその情報が彼の耳に入るや、怒涛のアテンド魂を炸裂させ

結果的に、ひたすら恐縮するしかない状況に陥るのが目に見えていますから。

「毎回毎回じゃ、いくらなんでも申し訳ないもんね」


ところがところ〜が、Y氏はその辺の案内人とは腕が違うのですよ。

私が訪問する少し前のこと、某所ですれ違ったおり、何気なく

「ああ、今度のお休み、どうなさるんですか?」

と、聞かれたお父さん、つい

「家内が来るんで・・・」

そう答えてしまったから、さぁ大変。




「何で、ほんとのこと言っちゃうのよ〜!」

事の次第を聞き、問い詰める私に

「なんか、あの人に聞かれたら、思わず答えちゃうんだよね〜」

頭を捻るお父さんでしたが、そこがY氏の腕の見せ所・その1で・・・


「案内人」のプロは「誘い方」のプロでもあるんじゃないかと思うのです。

相手が油断しているタイミングを狙って不意に、あくまで何気な〜く

探りを入れ、後は一気呵成に、当たりは柔らかく、が、しかし

決してNoとは言わせないその辺のスキル、他の追随を許しません。




・・・で、最終日の夜、嬉々としたY氏に案内されたのがこちら




戦前に建てられたと言う豪勢な古い洋館をそのまま使った

老舗の高級レストランです。


中庭では、いかにもバブリーな結婚披露宴が行われていました。



ここはすべて個室で、各部屋にはテレビと化粧室まで完備。



さて、お料理の方は・・・


まずはヨーグルトが出て来て、ちょっとびっくり。


今流行りのトロ〜っとした感じのヨーグルトでした。


前菜です。
忘れちゃいましたが、トマトの何か、木耳の何か、サーモンの何かです。


すべて中華にしては比較的淡泊な味付けだったように思います。



これはコクと旨味重視の広東風スープですが、やはり、あっさり。



ナマコのうま煮!! 濃厚ですがイヤなしつこさのない風味は
さすがの高級食材!



このぷりぷりの食感、私は大好き。

コラーゲン、コラーゲンと唱えながらいただきました(心の中で)

ありがたや〜。(ただし効き目に関しては、今もって何の音沙汰もなし)



メインはこれになるのか、大連牛(和牛)のうま煮 in 梨のコンポート。


もちろん、器の梨もいただけます。

牛肉はあくまでも柔らかく噛まなくてもいいくらい。

味付けは・・・トウロンポウですね。



口直しはお豆腐のスープです。豆乳ベースのとても穏やかなお味でしたよ。



さらに、叉焼包。チャーシューマンです。



これは珍しかったです。中身は甘めの叉焼あんなのですが

皮があんまり甘くないメロンパンみたい。

広州でもたくさんの店で叉焼包をいただきましたが

こんなのは初めてでした。



デザートはフルーツとチーズケーキ。




どれも凝ったお料理ばかりで味は洗練され盛り付けもきれい

量もほどほどで、文句のつけようがありませんでした。

しかもY氏曰く、私が正客(!)だったらしく、メニューが

女性向けだったそうです。




いつの間にやら「正客」に!




こう言う店、広州やほかの都市にもあると思いますが

やはり上海は少々違うような気がします。

お客さんの求めるレベルが高いのでしょうし

もちろん、お値段の方も・・・



「さてと・・・では、マッサージ、行きましょう」

当然のように口にして、何やらスマホを操作したY氏。


ほどなく目の前に一台の高級外車が滑り込んで来ました。

「タクシーなんですよ」

と、Y氏。

え?これって、自家用車でしょ?


詳しく聞いてみると、お金持ちが空いた時間に自分の車を使って

いわゆる「白タク」営業しているのだそうです。

しかも、スマホで簡単予約。契約しているので

現金のやり取りもない(カード決済)いいことづくめのこの白タク

何と、政府も認めていると言うからさらにびっくりです。


タクシーがなかなか捉まらないと言う不満をすくい上げるため

車が遊んでいる時間がもったいないと言う「上海人気質」を

上手いこと利用しているわけですね。


上海人はお金儲けが大好きだとか、お金に汚いとか

上海人以外の中国人は必ずそう評します。



広州に住んでいた4年間で、何人もの人たちが

「上海人は嫌い!」と言うのを聞きました。


まぁ・・・それはともかく、少しの間も惜しんで

白タク営業にいそしむお金持ちの姿を目の当たりにして

「お金儲けが好きなのは間違いないらしい」と、思った次第です。




ああ、またずいぶん書いてしまいましたね。


ではでは・・・上海最後の夜、マッサージ編は

また次回で〜。




あのね・・・もう、いいや・・・知らな〜い。