こんにちは。
変わらずemihana がお届けいたします。
雨の一夜が明けて
2日目の朝、窓の外には
まだどんよりと重たそうな雨雲が居座ったまま。
天気予報では午後から回復するとのことでしたが
とにかく最初の目的地まで車を走らせ
到着?
されど、知床五湖、一湖も見えず。
せっかくですので、霧にすっぽり包まれた高架木道を
展望台まで歩きました。
電気柵が張り巡らされているのは野性動物避けです。
もちろん、ここもまたヒグマの住処。
心なしか、行きより帰りの方が
何となく霧も晴れて来たような。
希望を繋いで、今度は未舗装の山道を走ります。
この狭いでこぼこ道では、何度も動物と遭遇しました。
狸に狐、さらには鹿まで、みんな車が目の前に来てから
初めてびっくらぽん!と言った顔をしてフリーズ。
しばらくしてから我に返って森の中に消えて行くのです。
こっちもびっくらぽん!ですが、ここはあくまで
彼らの居場所なんですよね。
どうも失礼しました。
などと話しているうちに
カムイワッカ湯の滝に辿り着きました。
上流から温泉が流れ込んでいる滝です。
水量も豊富でマイナスイオン浴び放題!
何となくリフレッシュしたような心持ちで
さらに向かったのは
象岩とプレペの滝。
写真では見にくいのですが
右側の岩のへこんだ辺りに細い滝が海へと
流れ落ちていました。
こんな風に、海面から垂直に陸地が立ち上がっているのが
知床の地形の特徴なのだそうです。
それにしても、知床の自然のダイナミックなこと。
さぁ、お次に登るは知床峠だ!
車に戻って走るうちに、空もだいぶ明るくなって来ました。
ナビが示すつづら折りの道をどんどん登って行く道すがら
口を突いて出るのはもちのろん、モリシゲさんの知床旅情。
昭和の名曲ですもの。すらすら出ますとも。
あれ?
高度が上がるに従って、またまた霧が出て
あっという間に視界不良に。
日光のいろは坂並みのくねくねロードなのに〜
しかも、いつしか風も横殴り、まるで台風のようです。
白樺まで吹き荒ぶ風のせいか、曲がりくねり
まるで魔界の入り口めいた異様な雰囲気に。
ようやく到着した峠でしたが
あまりの風にドアも開かず車から降りることすら
できませんでした。
ところが、しようがないやと峠を下って来ましたら
一転、晴れ間が広がっています。
ああ、摩訶不思議、知床峠。
知床は温泉の宝庫でもあり、あちらこちらで
湯煙が上がっているのですが
これは熊越温泉の源泉で
まるでジェットエンジンの真ん前に立たされたような
もの凄い轟音が辺り一面に響き渡っていましたよ。
峠を下り切れば、羅臼の海はあくまでも凪いで。
宿に帰る途中、前日も雨の中通過した
天空への道へ。
大地と空のすぐ側に、まさに沈まんとする夕陽。
そんな陳腐な言葉しか浮かばない自分が
ひたすら情けなく、思わずひれ伏したくなるような
圧倒的な光景だったのでした。
そんなわけで、まだまだまだ、続きます〜。
ヒグマの爪はナイフと同じ。