ちび emihana 展

 

ちびemihana 5歳

 

桜花幼稚園 ふじぐみ。

 

 

構図、色彩バランス、筆致

 

どこを取っても、その画風はいたって大胆だが

 

闊達と言うよりむしろ恐れ知らず。

 

 

一見どーでもよい部分をこそ描ききろうとする姿勢は

 

後に開花することになる天邪鬼精神に通ずる片鱗を

 

既に感じさせずにはおかない。

 

 

 

作品No.1

「ことりがたまごをうんでいるところ」

f:id:emi-hana:20190807112231j:plain

 

 

 

とにかく、たまごがグロいです。

 

っつーか、鳥は青いし脚は電柱並みの逞しさ

 

その上真っ赤っかとは。

 

いくらウサぴょん添えてみたところでねぇ。

 

そもそも、ことり感ゼロ。

 

 

 

 

作品No.2

「えんそく でんしゃがはいってくるところ」

f:id:emi-hana:20190807112839j:plain

 

 

 

えーと、で、電車はどこ?

 

と思えば、右の方の黒いぐじゃぐじゃ?

 

それなの? え? で、左にある

 

赤いカーテンレールみたいなのがレールなのか。

 

車輪だけが先に到着したのかと思いました。

 

サイケデリックな蝶々が強引に

 

画面を引き締めてますね。

 

 

 

作品No.3

「ぶれーめんのおんがくたい」

f:id:emi-hana:20190807113652j:plain

 

 

 

主役を描かずして、かの有名な物語を伝えようとする

 

気概は買います。

 

鶏一羽描くほどのサービス精神もないようです。

 

にしても、カツラを脱いでやさぐれてる

 

ピエロみたいな左の人物。

 

ぽっかり空いたその眼窩から目を逸らすことが

 

できなくなりました。

 

 

 

 

作品No.4

「にっくいさるめとかにどんたち」

f:id:emi-hana:20190807114928j:plain

 

 

にっくい猿めと 蟹どんたち

 

つまり、「猿蟹合戦」ですね。

 

それで、ヒールであるところの猿のみを描く。

 

蟹どんたちの描写は皆無。

 

それはいいとして、何かこの猿たち

 

妙にポップじゃありません?

 

孫悟空的なコスチュームだってラブリーな感じ。

 

柿を横取りしたのも、つい出来心だったんでしょ?

 

何もあんなによってたかって叩きのめさなくても。

 

画伯が描きたかったのは、まずは話し合いで

 

と言う民主的な基本姿勢だったと

 

思えなくもありません。

 

 

 

 

作品No.5

「えんそくでやまにのぼった」

f:id:emi-hana:20190807120236j:plain

 

 

 

アバンギャルドな遊具で遊ぼうとしてる子どもと

 

遊具にもたれて、現実逃避してる人に見えました。

 

一度見えてしまったら、もうそうとしか見えません。

 

 

 

作品No.6

「あくまがあたまの中にいる」

f:id:emi-hana:20190807120641j:plain

 

 

 

5歳児なのに。 怖っ。

 

寸評不能です。

 

 

 

 

作品No.7

「あとむ」

f:id:emi-hana:20190807120829j:plain

 

 

 

造形的には、アトムと言っても差し支えない。

 

ないんですが、血走った両の眼から

 

2本のハンマーが突き出してるみたいです。

 

アトムが目からだすのはビームだったはず。

 

胸のパカって開くところの辺りから

 

血が滴っている割には上がり眉だし

 

闘う気だけはありそうですが

 

このアトム、誰と闘っても

 

たぶん秒殺間違いなし。 弱そう。

 

 

 

 

なんて、変てこな絵ばかり並べて

 

ふざけてしまいましたが

 

暑さで頭がイかれたわけではないですから

 

どうぞ、ご安心くださいね。

 

 

 

大掃除中、お父さんが発掘したあれこれに

 

 

こんなのが紛れてまして

f:id:emi-hana:20190807121922j:plain

 

 

 

パラパラめくっておりましたら

 

何だか可笑しくてひとりで

 

ついニヤけていた次第です。

 

 

子どもって、やっぱり自由ですよね。

 

自由だから、面白い!

 

 

 

時あたかも夏休みで、どこも子どもだらけ。

 

 

みんな、思う存分自由に楽しんで〜と

 

珍しくちょっと応援したくなった

 

emihana だったのです。