山陰へGO〜! その5


こんにちは。 emihana です。


前回の終わりのところで、クイズめいた書き方をしてしまいましたが

えーと、あの晩の食事はですね、あちこち彷徨い歩いた挙句

出ましたよ、emihana家得意技、旅行中一度は入るファミレスご飯!


ったくよー、はるばる米子くんだり(米子は素晴らしい街です!)まで

やって来ていながら、冗談じゃねーっつーのっ。


偏食、酒呑みのくせに、食事中は呑まない、とか

超めんどーなオッサンなれど、我が夫に選びしはおのれですからね。

ま、しょーがないっす。



そんなこんなで夜は明けて・・・



朝食後、ホテルを出て街とは反対方向にひた走ること数十分




足立美術館に到着〜。



なぜ、こんなにものどかすぎる田園地帯に!

という感じでほんとに唐突に現れます。



何でも、一代で莫大な財をなした大立者の某氏が横山大観翁のある絵をどうしてもほしい!

ほしいったら、ほしい!と、執念に燃えて幾星霜、とうとう我が物に。

それからコレクションをどんどん増やし、今では観光バスが続々訪れる一代観光名所と

なったそうですが、堂々たる名画の数々同様に有名なのが




枯山水の名園。




巨大なガラス越しに座って眺めていると、これは確かに大変な手間をかけ

維持しているのがわかります。


この日はお天気も最高で、言うことなし。

「おおー、これはすごい!」「まぁ、きれいね〜!」

あちこちから感嘆の声が盛んに上がります。

だけど皆さん、スマホでパチパチ写真に納めると

案外あっさりと立ち去って行かれるのです。


もったいない、これはぜひともしっかり脳裏に焼き付け入館料の元を取らん。

固い決意のもと、ベンチにどっかと腰据えて両の眼をしっかと見開き眺むれば



初めはこの景色、まるで一枚の絵葉書みたいに見えていたのに



ただただゆっくり、雲は行き水は流れ、吹く風は樹々の葉を撫で


光と影とが絶え間なく変化するその様に




いつしか頭の中に、行雲流水なんて慣れない四文字熟語がぼんやり浮かんで来て

さらには、諸行無常、万物流転、なんて言葉までが浮かんで来てしまい

これはただ事じゃあるまいと慌てて腰を上げたわれわれは

館内のコーヒーショップに飛び込んで、すぐさま脳みその覚醒を図ったのでした。


一杯のコーヒーで無事いつもの凡夫に戻った後、今度は境港まで再びドライブ。



境港は漁港としても大変有名ですが、今や、何と言っても


水木先生の故郷として大ブレークを果たしましたよね。



お魚センターでも、巨大な鬼太郎さんがお出迎え。




さてさて、山陰での最後のご飯をいただいたのは境港の漁港に建つこのお店。



お父さんがガイドブックからチョイスしました。

このカジュアルな店構え、どうやら地元のサラリーマンの人たちなんかが

お昼を食べに来ているようですが、どんなもんでしょう?

昨晩のファミレスより、良くないってことはないはず。

正直、私はもう明鏡止水の心境。特に期待も反発もなく入店致しましたが




これが、大当たり〜!



とにかく、魚がみんな新鮮なんですよ。回転がいいからかご飯も美味しかったし。

カニ汁の方はお父さんに進呈しましたが、絶品だったと申しておりましたよ。



ああ、さすがは港が地名に付くだけのことはある!

境港、ブラボー! われらが旅の締めメシを最高のものにしてくれて

ありがとう!



こうして、すっかり腹くちくしてまたまた車に乗り込みまして

最後の最後に訪ねたのは、水木しげるロードでした。



一見して、整備されたごくごく普通の商店街です。



けれど、そこここに水木ワールドの住人たちが




お店だって、水木色一色。



お土産物屋さんも、お菓子屋さんも、酒屋さんも

どこもかしこも水木ワールド。商品みんなゲゲゲ関連。



郵便局だって。




おそらくかつては、シャッター商店街だったと推察されるこの一角が

今では大人気スポットへと姿を変えたのも

先生が生み出された妖怪たちが実に生き生きとして魅力に溢れ

愛すべき存在だったからだと思うのです。


だって、鬼太郎や目玉のおやじを知らない人、たぶんいませんよね。

不肖私 emihana も、大好きです。

特に、ねずみ男は他人のような気がしません。




水木ロードのめちゃくちゃ懐こかったにゃんこず。




水木先生にご挨拶。



先生、「なまけ者になりなさい」ですか?

本当に、いいんですか?


やったー! 先生の有難い御託宣を頂戴したからには

もう誰はばかることなく、怠けますです! はい!



山陰の旅の本当のおしまいに、これ以上ないほど自分らしい決意を胸に

帰路に着いた私だったのです。



ああ、良い旅でした〜!



皆さま、長々お付き合い非常感謝でございます。