言い付けてやる!

こんにちは。


ジャンボ稲荷ではありませんよ。



私ですよ。はなですよ。(何度目でしょうか、この流れ)



どことなく不服そうな顔の私ですが、それもそのはず

まったっくもって愉快とは言い難い事件が勃発したのですから。



まずはこちらをご覧ください。



そうです。私の居場所です。

とは言っても、今はもう、好きにいつでもどこへでも飛んで行けますので

実際、ここにいることはそんなにないのですが

とは言っても、私の大事な骨が置いてあるんですよ、ここに。



お父さんの希望で、私の骨は昼間はこうやってここに置いてありますが

夜には2階にある寝室へと運ばれることになっています。

そして一緒に眠って、朝が来ると、また下に運ばれて

お水やお線香を変えてもらうのです。

普段、これはお父さんの役目ですが、不在の時には emihana が

この役目を代わって勤めるわけで・・・


そう、賢明な皆さんなら、もうお気づきでしょう。

そんな大事な任務をあのうっかりヘタレemihana にやらせて大丈夫なはずがない!


私はずっと不安だったんですよ。いつか何かやらかすんじゃないかと。

だって、お父さんは私の骨と写真のフレームだけを大事に抱えて

上がって行ってくれますが、emihana ときたら、それ以外に

やれ ipad だの、やれスマホだの、やれ眼鏡だの、そんなあれやこれやを

全部一緒くたにして、持って上がるんです。

一度で何もかも済ませてしまおうと言う魂胆です、もちろん。

なんて無精なんでしょうか!


そしてつい数日前の朝、私の危惧は現実のものとなりました。


その日も両手にあれこれ、ついでに私の骨を抱え、えっちらおっちら

階段を降りていた寝ぼけ眼の emihana はふらっと軽いめまいに見舞われ

よろけた拍子に思わず私の骨壺を手から放してしまったのでした。

床から15センチ垂直に落下した私の骨壺は袋の中でいやな音を立てましたよ。


「ああっ!」

大声を上げたemihana が恐る恐る中を覗いてみると・・・

蓋の部分は全壊。本体まで一部破損して、骨と破片とが混ざって

思わず目を瞑りたくなるような大惨事です。


「どうしよう・・・はな、ごめんね〜!ほんっとにごめん!」

今さら絶叫したって、遅いのに。


さすがに良心がとがめたのか、emihana はしばらく子供の様に泣いていました。


まったくしょうがない。大人とは思えない。注意力散漫。

よりによって、愛犬の骨壺を割っちゃう飼い主なんて。



その時、ちょうど微笑みの国に滞在中だったお父さんから電話があって

涙ながらにすべてを報告したemihana にお父さんは

「まぁ、しょうがないじゃない。今度新しいの買いに行こう」

ため息交じりに答えていました。

ああ、やっぱり、お父さんは慣れているんだな、私は感心しました。



電話を切ったemihana はすぐにパソコンに飛び付いたかと思うと

何やら検索していましたが、わずか15分後、私の写真に向かって

「はな、すごく可愛いの見付けたよ。前のよりずっと可愛いからね!
 それにしても、ア○ゾンって、すごいね〜何でも売ってるんだね〜」

と、今泣いたカラスが何とかって、あれですよ。


私もお父さんのように深いため息を吐きました。

どこまでも図太いオバサン。そして、何て立ち直りの速いオバサン。


そんな気はしてましたが、一瞬だけでも、あんまり気落ちしなくたっていいのにと

仏心を出した自分がアホらしくなりました。



で・・・

これが新しい骨壺です。


ま、確かに、前のよりもこっちの方が可愛いとは思うけど・・・



だからって、ね〜、ひどいと思いませんか!


私を何だと思っているのしょうか!



そう言えば、昔から一見すご〜く仲良しのように見えて


案外そうでもないように見えないこともない。



やっぱり、お父さんとは何かが違うんですよね。

何だかもやもやして来ます。



だから意地悪して、秘蔵写真を公開してやります。


emihana 人生三大スカシ画像、NO.1だっ!



ああ、何度見ても笑えます。

全部お見せしたい・・・ほんと、スカシてるんですよ〜!


仕返しして、ちょっとスッキリ!