犬の本懐

こんにちは、はなです。



私は今、とても眠いんです。



夕べ遅くに、お隣の国からバビュ〜ンと戻って

でも今日の午前中はまた、お父さんが会社に行くので

だから今も助手席に乗って、危ない目に会わないように

眠いのを我慢して目を光らせていますよ。


お父さんはちゃんと私の写真を助手席に乗せてからエンジンを掛けます。

他の人が見たら、少し変かも知れないし、意地悪emihana も

初めて見た時は「ま・・・いいけど」と、引き気味だったようです。


だけど、お父さんはそんなことはお構いなしで

「ああ、今日も危ないところをはなが守ってくれた」と

ちゃんとわかってくれていますから、私はそれで十分なのです。



私がこちらにいた時も、お父さんはいつも忙しくて

家にいる時間はとても限られていて、私はいつだって

ああ、お父さん早く帰って来ないかなぁ、とか

また、遠くに出かけちゃうのか、とか思って暮らしていました。

もちろんそんなことを言葉にはできません。

私たちは言葉で伝えることができません。


だから、こうして・・・



え?・・・お父さん返ってきた?



ちゃんとお迎えします。



お帰りなさい。



それからさっそくお父さんに貼り付いて



しばらく側を離れない(美味しい匂いに釣られてるのも、あるけど)



くつろぐお父さんに寄り添います(オヤツに引かれていたとしても)




例えば病気をしたり年を取ってしまって動けなくなったワンコでも

どっかの誰かさんみたいに天邪鬼で、ちょっと素直じゃないワンコでも

心の中では変わらずお迎えしてますよ。


外で暮らしているワンコだって、繋がれていたって

みんなお迎えしてますよ。待ってるんですから、ずっと。

みんなそうだと思います。


だって、それが犬の本懐なんです。


ずっとずっと大昔から、私たちはそうやって

家族の帰りを待って暮らして来ました。

そう言う生き方を自分たちで選んだ生き物なんです。



何だか大げさになってしまいましたが・・・


emihana がヘタレの本懐がどうとか、おかしなことを言っていたから

本懐繋がりで、ちょっと言ってみたくなりました。



そんなことは、ここに来てくださる皆さんには

とっくにわかっておいでのことなのに・・・すみません。



とにかく私は今、思う存分お父さんにくっ付いていますから

とても幸せだと、それを言っておきたかったのかもしれませんね。



それでもやっぱり、眠いものは眠い・・・かも